Discord botやその他アプリについて

実は個人開発でDiscord VC読み上げbotを含むアプリケーションを一部の方に提供しています。

  • 無料で使えることでユーザーが増え続け不安定なサービス
  • 不要な機能で設定が複雑になったり、動作が重くなったりするサービス

が多いなと感じたので、思い切って作っちゃいました。

まだまだ開発途中ではありますが、必要十分な機能だけを搭載して安定した稼働を実現させたいので、モニターとして使ってくださる方に提供します(限界数がわからないので突然打ち切ります)。

現在の制作物

  • Discord VC読み上げbot
  • 固定活動スケジュール管理アプリ

DiscordのVC(ボイスチャット)を使ったコミュニケーションや、レイドなどの固定活動でスケジュールを合わせる際に活用できるアプリです。

仕様について

僕が開発した各種アプリケーションの仕様をまとめます。

Discord VC読み上げbot

仕様や使い方については、別途記事にまとめました。

固定活動スケジュール管理アプリ

こちらはまだまだ汎用性のあるアプリではないので、個別にカスタマイズして提供しています。

開発改良の優先順位は今のところ低めです。

スケジュール管理ページ

スケジュールの登録や編集ができます。

固定主による日程確定

活動日程を確定することができます。

固定主が専用ページにアクセスし、全員のスケジュールが◯の日程から活動開始日時を決定できるようになっています。

また、活動開始日時が決定した段階で、全体に自動で周知されます。

活動開始前リマインド

活動開始日時をbotが覚えておき、活動開始時間の1時間前に @everyone のメンションをつけて全体にリマインドします。

これにより「今日活動あるの忘れていた」という無断欠席を防ぎます。

毎週日曜日の20時に翌週の登録ページを送信

毎週決まった曜日・時間になると、翌週(火曜日~月曜日)のスケジュール登録ページのURLをDiscordのチャンネルに送信します。

各メンバーは自分の名前をプルダウンから選択し、活動可能な日程を選んで登録するだけです。

任意の日付から週間のスケジュール状況を確認

例えば、URLの末尾に ?date=20250822 のような形式でパラメータを付与してアクセスすると、その日付から1週間分のスケジュール管理ページを表示できます。

先んじてスケジュールを入力・確認しておきたい場合などに活用できます。

※パラメータを付与しない場合、アクセスした日の日付から1週間が表示されます

問い合わせ先

利用方法や仕様のお問い合わせ、不具合報告、利用希望などはNull CoccoのXアカウントのDMもしくはDiscordのDMにて連絡いただけたら嬉しいです。

僕としては使用頻度や使い方、希望者の方の人柄などでモニター様を選びたいと思っているので、連絡いただいても必ず使えるというわけではありません。その点はご理解ください。

おまけ:僕の考えと今後の展望

ここからは開発者としての個人の思いの部分をひとりごと的に書いています。

超長文のXの投稿と思ってください。どうでもいいよという方はページを閉じてください。

◆◆◆

以前、いくつかのサーバーで有名な無料VC読み上げbotを利用していたことがあったのですが、よくサーバー落ちして「欲しいときに使えない」を経験しました。

僕もアプリ開発者の端くれなので、開発や運用の大変さや運用コスト面での不安も経験したことがありますし、苦労の想像はつきます。

その運営団体は有料プランを設置せず「寄付」という形でお金を集めていたので、少しでも足しになればと思って月々の支払いで寄付していました。

でも、いち個人にできる雀の涙ほどの寄付金なんて、しょせん焼け石に水。

当然サービスの質が改善することはなく、メンテナンスに次ぐメンテナンスでなかなか使えるタイミングがないということで利用をやめました。

そこで思ったのは「なんで無料が当たり前なんだろう?」と。

「無料は良いこと!こんなのにお金を取るなんてダメ~!」みたいな風潮がありますが、サービスを維持していくためには当然コストがかかります

ユーザーの目線に立ってあえて厳しくいうなら、他の部分でマネタイズできているわけでもないのに自腹を切って運用して、その結果サービスの質を落としては、ユーザーにとって迷惑です。

「少しなら月額払ってでもこのサービスが使いたい」というユーザー(僕もそう)だっているだろうに、無料にこだわった結果ダメになっちゃうのって、サービス提供者のエゴでユーザーに迷惑をかけてしまっていると言われても仕方がありません。

(もちろん、中には有料プランでより安定したサービスを提供するところもありました)

◆◆◆

また、botの設定項目が多く「導入・設定するのが難しい」という方も見てきました。

スラッシュを入力するだけで多彩なスラッシュコマンド一覧が出てきますが、普段使わないものが多く並んでいて、目当ての機能にアクセスするためにユーザー側が余計な負担を強いられます。

ましてやコマンドに馴染みがない・意味がわからないという層も一定数いるわけだから、設定項目は極限まで削って、不要な機能は排除してしまえばいいのに、と思ったのは僕だけでしょうか?

「ないと困る人はいるけどあって困る人はいないよね」という機能は盛り込んで、大抵の人に必須ではない機能は思い切って削れば、ごちゃごちゃ設定する手間が省けます。

◆◆◆

そんなわけで、当初は趣味の範囲で、固定活動でちゃんと使えたらいいな~くらいのモチベでやってましたが、今後はモニター様から使用感・機能面・不具合のフィードバックを受けて改良を行い、一定の水準に達した段階で月額100円前後の低価格でリリースすることも視野に入れています。

僕たちはMMOを遊ぶために月額1000円以上を払っていますが、そこに缶コーヒー1本分プラスするだけでコミュニケーションが捗ります。それなら払おうかなという人は一定割合いるとみています。

維持費の回収はできたらしたいですし、仮にそれ以上に利用者が増えたとしても、頑張って作ったアプリなので、それ相応の対価として多少の利益を享受するのもアリかなと思っています。

逆に維持費の回収ができるほどの利用者に達しない場合は、素直にマーケットに対する認識が甘かったことを認め、需要がなかったと受け止めて撤退します。

◆◆◆

開発コンセプト的な話をしておくと、僕は「いつでも使える」「低価格」「シンプルでわかりやすい」アプリを目指しています。

汎用性の高い機能だけを入れて、必須ではない機能はなるべくつけずにシンプルな構成で開発を進める方針です。

サーバーに負荷がかかればかかるほど、安定稼働できるユーザー数の限界値は減ります。結果、価格か安定性のどちらかを損なうので、それでは本末転倒だと考えます。

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他のマネタイズ方法はなかったのか?ということについて。

広告収入でマネタイズして、ユーザーからお金をいただかない方法ももちろん考えましたが、僕が作っているアプリの特性上、アドセンスなどの広告が表示される機会がほぼありません。

つまり回収するにはかなりのユーザー数が必要になりますが、ユーザー数が増えると運用サーバーのスペックが足りず、増設でさらにコストが上がります。間違いなくこのループから抜け出せなくなります。

だから低価格の月額でいただくことで、僕もお財布と心に余裕を持って良いアプリを作ることに専念できるという理屈です。

今のところ、月額課金制にする場合の決済方法はクレジットカード(PayPal)を考えています。

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話が散らかってしまうので最後にしますが、僕は1人のFF14プレイヤーとして「こんなアプリあったらいいな」を自分で作っているにすぎず、FF14とはなんの関係もないところで開発しています。

もちろんスクエニ様の著作権を侵害してまで利益を得るようなこともしません。

また、FF14ユーザーが利用する場合、広義での「外部ツール」になるのでは?との意見が出ることも当然想定済みです。

個人的な考えでポジショントーク的ではありますが、各々のモラルの問題、それに運営の「外部ツール禁止」の意図を理解することが大事だと思っています。

ゲームバランスを崩したり、FF14のサーバーに余計な負荷をかけたりパケットを改ざんする行為は明確にNGだと思いますが、運営を含め誰にも迷惑をかけず、自分たちの活動を便利で楽しくするツールを使うことまで禁止したいという意図は見えません

たとえばですが、ある高難易度コンテンツのギミック処理法をタイムラインの秒数に合わせてチャットへ投稿するようなアプリを作ってDiscordサーバーに入れ、そこにVC読み上げbotを入れたとすると、これは完全に「ギミック自動コールマシン」です。

たぶん10人中10人がダメと判断しますよね。コールはみんなで協力してやるものですし、それも含めての高難易度です。

どのツールも、使い手次第で良くも悪くも活用できてしまいます。

こういうことの線引きが難しいので運営は「一律で禁止」せざるを得ない、というのが正しい解釈だと思っています。

もちろん人によって解釈や意見の相違はあると思いますので「気に入らなければ利用しない」のスタンスでお願いします

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そういうわけなので、ひとまず9月いっぱいまで、今あるアプリの改良を進めつつフィードバックをいただく期間にしようかなと思っています。

応援してくださる方がいらっしゃれば嬉しいです。